ある時代、武陵という地の太守に金旋
何事も無い平穏な日々を送っていたが、ある時金旋の側近である大将鞏志
「殿、今のままでは、この武陵も、他の国に滅ぼされてしまいますぞ。
荊州全土を我が領土となさるよう御決断を・・・」
あまりにも突然な彼の言葉に、金旋の目は、点になった。
少しの沈黙の後、金旋は鞏志にこう言った。
「鞏志よ・・・一晩考えさせてくれないか・・・」
鞏志は、彼の決断を待つ事になった。
〜その夜〜・・・
金旋は床の中で、荊州全土を手に入れた時のことを考えていた。
それは、なかなかの心地であった。
が、しかし、よく考えてみれば零陵
長沙の太守、韓玄
・・・冷汗をかいた金旋は・・・
結局不安を抱いたまま朝を迎えることとなった。
目にクマを作った金旋は、鞏志の姿を見るなり、思わず泣きついてしまった。
金旋を見かねた鞏志は、
「殿は、わたくしが必ずお守りいたします。」
と、言ったのであった。
そして・・・
最初に長沙を落城させようと考えた鞏志は、翌日、魏延と会う約束をした。
金旋は、一人寂しく鞏志の帰りを待っていた・・・ つづく